はじめに|敗者のゲームとは何が言いたい本なのか
投資の世界で長年読み継がれている名著『敗者のゲーム』
「敗者のゲームとはどういう意味なのか」
「なぜ投資が敗者のゲームなのか」
分かりにくいと感じる人も多いと思います。
第1章では、
現代の資産運用がなぜ「勝者のゲーム」ではなく「敗者のゲーム」になったのか
という、本書の土台となる考え方が説明されています。
この記事では「敗者のゲーム 」の内容をできる限りわかりやすく要約・解説します。
敗者のゲーム第1章で最も重要なポイント
結論から言うと、
運用機関の数が増え、能力の差がほとんどなくなった結果、勝とうと行動する人ほど失敗しやすい市場になった
これが、資産運用が「敗者のゲーム」になった理由です。
なぜ資産運用は敗者のゲームになったのか
昔の投資市場では情報も参加者も限られており、実力差がはっきりしていました。
そのため
- 知識がある
- 判断が早い
- 経験が豊富
こうした人は市場で有利に戦うことができました。
当時の投資は上手くプレーした人が勝つ「勝者のゲーム」だったのです。
しかし現在は状況が大きく変わりました。
- 運用機関の数は膨大
- 分析力や情報収集力はどこも高水準
- 割安・割高はすぐに価格へ反映される
この環境では、
誰かが継続的に市場を出し抜くことは非常に難しいと著者は指摘しています。
勝敗を分けるのは「上手さ」ではなく「ミス」
『敗者のゲーム』では、テニスの例が使われています。
- プロ同士の試合 → 良いショットを打った強い人が勝つ
- 素人同士の試合 → 実力差がないため相手のミスが勝敗を分ける
市場の99%を占めるプロたちの実力に差がない現代の資産運用は、素人同士の試合に近い状態です。
つまり
- 積極的に売買する
- タイミングを当てにいく
- 市場を出し抜こうとする
こうした行動は、
リターンを高めるどころか、ミスを増やす原因になりやすいのです。
「敗者のゲーム」に勝つために
このゲームで勝つために重要なのは以下の通りだと主張されています。
- 市場を反映するインデックスファンドの保有
- 高騰期も暴落期も投資方針を貫き不要な売買をしないこと
ちなみにインデックスファンドの特徴として
- 市場に組み込まれている銘柄と同じ銘柄を保有する
- 市場の値動きに合わせるため不要な売買はしない
と、言ったものが挙げられます。
これなら市場と同様の利益を手にすることができ、手数料も最低限で済みます。
プロも市場に勝てないのならば市場通りの利益を得るのが最も効率的だということですね。
敗者のゲーム第1章から学べる投資の考え方
第1章が教えてくれる投資の考え方は、とてもシンプルです。
市場に勝とうとしないで市場全体をそのまま受け入れる
そうすることで結果的に「負けない投資」に近づく、というのが著者の主張です。
まとめ|敗者のゲーム第1章の要点
『敗者のゲーム』第1章では、
資産運用がなぜ敗者のゲームになったのかが解説されています。
市場が成熟し、運用機関の質が高くなったことで
上手さでは差がつかず、ミスをした人が負ける世界になりました。
「敗者のゲーム 第2章」では運用機関の役割について解説していきます。


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